B@SEラボ vol.5「あらためて考える貧困問題のこと」

今回のB@SEラボでは「あらためて考える貧困のこと」をテーマに、普段当たり前のように耳にする子どもの貧困について話し合い、深めていきました。

最近多くの人に知られるようになった貧困問題ですが、「そもそも貧困って何なの?」というのをあらためてみんなで考えようということで、内容を組み立てました。

相対的貧困率の紹介や、大田区での生活困難層の定義、貧困対策の活動をしている方々はどんな定義付けをしているのかなどをご紹介したあと、レゴブロックを使って"自分が考える貧困の定義"をつくり、共有しあいました。

言葉だけではなくレゴブロックを使うことで、その人が思っていることが可視化され、本人も気づいていなかったことに気づくこともあります。

今回のB@SEラボで出てきた貧困の要素としては”社会からの目”、”当事者が隠そうとする”、”周囲から見えづらい”、”第3者が介入しづらい”などが挙げられ、なんとかしたいと思っているけれど、うまく周りに頼れない当事者と、できることがあれば力を貸したいけれど、どうやって関わっていいか分からず悩んでいる地域住民の双方の、ある種にらめっこのようなものが、貧困問題を根深くさせている原因なのではないか、という表現をしていたものが多かったです。

「貧困問題を何とかしたい!」と言っても、そもそも貧困って何が問題なのか?その定義が曖昧なままではどんな取り組みや活動をしたらいいかもあやふやになってしまいます。
だからこそ、いろんな価値観を持った人や様々な立場の人が一緒になって話して考えることがとても大切だと思っています。
今回出てきた意見の中には、今まで自分たちだけでは考えつかなかった視点もあり、今回のラボで出てきた意見も踏まえて私たちの活動も見直していければと思います。

お忙しい中ご参加いただいた皆様どうもありがとうございました。